数理腫瘍学　国際研究ネットワークの構築

鈴木　貴（大阪大学大学院基礎工学研究科）

標記ワークショップがヴァンダービルト大学（米国）において2017年3月28日-29日に開催され、計画班から鈴木と井上純一郎教授が参加した。仏英両国からは細胞電気穿孔法のデータ活用型リモデリング、ECMにおける薬剤輸送の硬弾性応答モデル、がん細胞個体数モデリングと数学解析について、数理生物学研究の発表があった。ヴァンダービルト大学からは位相グラフ理論とDNA計算、肺がん小細胞内での異方性の転写による正則化シミュレーション、進化ゲーム理論や情報理論を適用した遺伝子変異モデルなどのシステム生物学研究、我が国からはシグナル伝達機構、血管新生について微分方程式を用いた数理腫瘍学研究が報告された。また細胞変形、血管新生、細胞内シグナル伝達に関する共同研究の打ち合わせを行った。